コロナで経済が停滞し、旅行、飲食、アパレルと次々と大型倒産が続いていますが、これらは目に見える氷山の一角であって、実際には破産する前に自主廃業なども含めるとほぼ全業界に渡って大不況に陥っています。
ネット業界は影響受けずにいいね~などと言われますがそんなことも無くて、景気が悪くなると真っ先に削られるのは広告費なので、5月の段階で広告出稿数は一気に減少していると思われます。
リアル店舗系のビジネスは定期的なファンによって支えられている事が多いので、コロナが少しでも終息するとお客様は戻ってきますが、ネットビジネスにおいては戻ってくることはまずありません。
かつ、一度このような状況で削減された広告費が復活するには長い年月を要するので、Googleをはじめとし、媒体各社は躍起になってクライアントケアを開始しました。
以前なら見向きもしなかった月間数十万程度のクライアントに対しても出稿支援をし始めているところを見ると、おそらくヤフーやGoogleも広告収益が大幅に落ち込んだのでしょう。大きな会社は数字の抽出に時間がかかるので、慌てて企画することが多いからです。
中小零細のイス取り合戦
そんな中、生き残りをかけた壮大なイス取り合戦が始まりました。本業で稼げなくなった会社が儲かっていそうな他業種に参入して起死回生を狙おうと必死です。
元々いた会社からすると大迷惑なのですが、溺れる寸前の救命浮き輪に掴まるかのごとく必死で戦いを挑んできますので選択肢は二つです。
1.浮き輪に掴まらせて救助してあげる
2.蹴落として自分の領域を守り切る
人道的には前者なのですが、こと、ビジネスにおいては後者が正解です。救うべきは自社で働く従業員の雇用ですから。他社は二の次です。どうしても助けたいのであれば、まず自分が生き残って余力ができたら助け直せば良いと思います。
これから10年はこんな感じでビジネス合戦が続くと思います。甘いことを言っていると自社も潰れてしまいますので、心を鬼にして倒してゆくべきかと思います。