九帆堂法律事務所とゲッティーイメージズ社

少々長くなりますが、同じようなストレスを抱えてる方も多いと思いましたので書かせてもらいます。

九帆堂法律事務所というところから配達証明が届きました

中身を確認すると、弊社が運営しているサイト内にあるブログに、ゲッティーイメージズ社で販売中の画像が無断で使用されているので削除した上で損害賠償金を請求するとのこと。調べてみたら確かにブログで使用してました。しかも編集長である僕自身のブログで(-_-!)これはまずい!と思い、画像はすぐに削除した上で、「電話で連絡せよ」との事で、すぐに電話しましたが繋がらず。書類が届いてから10日以内に連絡せよって書いてあるのに、土曜日に書類が到着して、土日しっかり休んでるんだからどうしようもない。ホームページも無いし怪し過ぎるのですが、ゲッティーズ社の委託先弁護士欄にはちゃんと記載されてるので本物の弁護士なんだと確認しました。

(C)アットマガジンズ社

プロの僕が何でこんな事になってしまったのかと言うと、友人がこの画像を使っていたので「どこで拾ったの?」と聞いて同じ方法で拾った画像をそのままブログに掲載してしまったわけです。通常、有料画像には二次利用されないようにウォーターマーク(うっすら文字を載せるやつ)を入れるのですが、入ってなかったので出所が分からず、フリーなんだと勘違いして掲載してしまったわけです。ブログのおまけみたいな画像でしたがうかつでしたね。もちろん普段制作で使ってる画像はみんな正規ルートで購入してます。

とは言え、こんな事をしてはイケないので、月曜日に改めて電話をして「申し訳ありませんでした」と謝罪し、削除した事をお知らせしました。先方(九帆堂)が2年分の使用料を支払ってもらえれば良いというので、料金を聞いたら、なんと驚きの128,304円!支払えない額ではありませんが高すぎます。事前にいくらになるのかゲッティーイメージズ社の画面で見積もった時は21,600円だったのに・・・「なんでそんなに高額なんですか?」と訪ねたら、「商用で使ったからです」と言われたので、「それはおかしいです、個人のブログで使用していて宣伝でも何でもないんですから、もう一度ちゃんと見積もりしてください」とお願いしたら、では1週間後にまた電話くださいと言われ切られました。(なんで毎回電話なんでしょうね?証拠が残るようにメールの方がいいと思うんですが・・・しかも絶対に向こうからはかけてこないんです。ここに大きな違和感を感じました)料金の内訳は2年間の画像使用料が79200円で、九帆堂の手数料が50%の49104円だそうです。




1週間後にこちらから電話すると「やはりゲッティー社が128304円でなくてはダメですと言ってます」の一点張り。(本当にゲッティー社がそんなこと言うとは思えないんだけど)こちらは、「商用で使用したものではないので正規料金の21600円+50%で和解して下さい」ときっぱり言い、「今の条件では和解できません」と明確に伝えると無言に。しびれを切らしてこちらが「これからどうしたら良いでしょう?」と聞くと「・・・和解できなかったということをどなたかに相談されたら良いのではないですか?」と言われ、電話を切られました。結局むこうの言い値で「分かりました」と言わないと応じないんだから、全然和解提案ではないです。

たまたま電話がかかってきたハワイの知人に相談したところ「やり口がアビアランスチェイサーそっくりだな」と言われました。アメリカなどでは交通事故が起きると救急車を追っかけて行って、被害者に「たいへんでしたね、私が弁護を引き受けますよ。お金は要りません。成功報酬で結構です」と言って名刺を渡すらしいです。そして加害者に高額な請求訴訟を起こして弁護料をせしめる。・・・確かにそっくりですね。

インターネットで調べてみたところ、この手の和解交渉は世界中で起こっているようです。著作権保有者のゲッティーイメージズ社は世界規模の画像提供会社ですが、欧米各国でも同じように弁護士が組んで和解金獲得のための交渉をしてるみたいですので相当な数の配達証明を送ってると思われます。著作権を侵害してしまったこちらも悪いですが、とんでもなく高額を提示してきて、払ったら儲けもの♪みたいなやり口はかなり悪徳だな~と感じました。

最後の電話から2ヶ月が経過

九帆堂やゲッティーズからは何の連絡もありません。弁護士の知人に聞くと「10万そこらのために訴訟なんかやらないよ。足が出るから」と言ってました。こちらが和解が成立してない以上、請求書も送れないし、支払い契約がない以上、少額提訴もできないし支払い督促もできないから」って言われました。一般訴訟で和解したとしても満額は取れないし、勝っても弁護士費用は請求できませんからどっちに転んでも時間と労力を無駄にするだけです。ましてや判決の結果が「3万」とか出てしまえば、過去に和解に応じて支払った会社から一斉に返金請求が来る可能性もあります。そんなリスクを負うぐらいなら、素直に和解に応じて払ってくれる人達だけを相手にしてた方が儲かりますからね。そんなところでしょう。それか単純に許してくれたのかもしれません。

ゲッティーイメージズ社はいい写真コンテンツをたくさん保有していて、弊社としてもクライアントのサイトなどに使用してみたいなと思っていただけにとても残念です。こんなストレスの溜まるトラブルがあったらそういう相手の利用はパスです。Fotoriaとかフォトライブラリー使ってた方が安心です。友人や同業者の仲間達にも今回の件はお知らせしておきました。みなさんも、もしブログやホームページなどに、ネットから拾ってきた画像をポンポン貼っていたら今すぐ削除しておいた方がいいですよ。気をつけてくださいね。

最後の電話から2年6ヶ月が経過

何も連絡はありません。裁判所からの通知もありません。時効ですね。何だったのでしょうね?