なぜ経営者は社員にトイレ掃除をさせたがるのか?

トイレ掃除よく、会社の社長が社員にトイレ掃除をさせるという社員教育がありますが、最近、対面商売をしていてその理由が100%理解できました。この効果と心理は奥深いです。経営者もよく理解できておらず、なんとなくやらせている会社がありますけど、それは大間違いということも分かりましたのでレポートまとめます。

そもそも経営者と従業員ではビジネスに対する考え方が90度くらい違うわけで、経営者の目線は「お客さま」であって、従業員の目線は「社長や上司」になりがちです。この社内に向けられた間違ったおもてなしを、売上直結のお客さまに向けたい!という願いが経営者にはあるわけです。

ビジネスにおいて重要なのは利益効率です。効率良くビジネスを進めるには上からの指示がないと動けない従業員ではなく、指示が無くとも自発的に行動できる従業員を数多く育てることが必要になります。従業員が常に「顧客主義」であればサービスの質も上がり、結果としてファンが増え、利益も上がります。毎週月曜日に無駄な会議をしなくて済むので時間の節約にもなります。

なので経営者は「経営者と同じように考え、行動できる従業員」を一人でも多く育てたいと思っています。そうした顧客主義な目線を養ってもらうにはトイレ掃除が1番!と思ってやらせるのだと思いますが・・・




トイレ掃除をやらせたからって経営者的な発想が身につくわけではない

経営者はいつもこんな事を考えているでしょう

「お客さまが求めていることは何だろう?」
「お客さまに当社を好きになって欲しい・・・」
「お客さまを最高のおもてなしで迎えたい・・・」

そんな顧客主義を突き詰めて考えていると最後には、お客さまが当店にいらした時にトイレを使うかも知れないからキレイにしておこう!という発想が生まれます。

なぜトイレなのか?

それはトイレは商談や販売、サービスの提供には無関係な場所だからです。来店時に「ふっ」と用を足したくて予定外に拝借したトイレに、徹底した「おもてなし」が施してあると、「こんな見えない場所にまで気をつかえるのか!なんて立派な会社なんだ!」という心理を強烈に与えることができるのです。おそらく経営者の多くは一流のサービスを受けて過去に同じような経験をしたことがあるのでしょう。その経験が「トイレ掃除をやらせよう!」に繋がっているのだと思います。

そう、気づいた方もいるかと思いますが、実はトイレ掃除が顧客主義を育んでいるのではなく、顧客主義がトイレ掃除を産んでいるのです。ですのでトイレ掃除をさせたところで気づかない従業員はおそらく半永久的に気づけません。

社長がトイレを磨いてる姿を見せつけるべし!

事の真意をよく理解できていない経営者は貼り紙や訓示を掲げて従業員にトイレ掃除をするように指示しますがこれは間違い。人間は理解できていないことは行動に移せないのですから正しくは、社長が店舗などを訪れたときに自らトイレを掃除すれば良いと思います。これ以上のショック療法は無いし、これ以上の訓示はありません。そういえば山本五十六さんの名言にこんなのがありますよね?

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。

やってみせ・・・社長がトイレを掃除する
言って聞かせて・・・なぜ掃除しているのか解説だけはしておく
させてみて・・・「自分がやります!」って名乗り出る者がいたらだけどね
ほめてやらねば人は動かじ・・・ズバリ給料か昇級でしょう(それ以外に興味無し)

社長がトイレ掃除をしている・・・その姿勢を見て気づき、自分も実践し始めるかどうか?ここが重要なわけです。もしも実践している従業員がいたのなら、それは・・・

ダイヤの原石=自分の分身

そうやって観察していると、従業員なのに気づける人・・・これはダイヤの原石です。社員だったら責任者に、アルバイトだったら即社員に昇格させてもいいくらいです。逆に気づけなかった責任者や、いつまで経ってもトイレ掃除の意味を理解できない責任者は経営者の思いは伝わらないでしょうから即降格させた方が良いかもしれません。

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勝ち続ける経営者はビジネスのコツは「気づき」だということをよく知っています。自分しか気づけない会社よりも、従業員が気づきまくって自ら行動する会社はどれほど強いでしょうか?想像すると恐ろしいものがあります。

まとめ なぜ経営者はトイレ掃除をさせたがるのか?

売上はお客さまありきであって、お客さまへの「おもてなし」を徹底的に考え抜いたら、究極はお客さまが求めていない部分までもおもてなすというところまで行き着きます。それほど経営者はお客さまのことを徹底的に考えて止まないし、従業員には経営者と同じくらい常日頃からそのくらいのサービスを提供してもらいたいと願っているからです。

さぁ、明日からトイレを磨いてお客さまに感動を与えましょう。そして経営者への第一歩を踏み出しましょう!