ひかり電話とIP電話、固定電話の違いとは?

インターネット

昔は「電話をひく」と言えばNTTに電話して工事してもらうだけでした。それが最近では電話をひくとなると「ひかり電話は使いますか?」とか「IP電話は使いますか?」だの様々な言葉が入り乱れており訳が解らないですよね?そこで、光回線を使った電話周辺の言葉や仕組みを正しく理解しよう!というのが本書の試みになります。

ちなみに固定電話は高額ですし、IP電話の仕組みを理解できると「な~んだ固定電話なくても電話できるんじゃん♪」とかなり節約にも繋がりますのでじっくり学んでおきましょう!特に何も知らずに固定電話を設置し続けている高齢者の方々には目からウロコの節約術になると思います。

電話の種類としくみを理解しよう

先ず最初にこんがらがっている電話回線の種類を整理しましょう。

固定(加入)電話とは?

固定電話や加入電話、アナログ回線などと様々な呼び方がありますが、実は正式名称がありません。電話と言えばこれしかなかったので、しいて言えば「加入電話」が正式名称なのでしょう。NTTはこの呼び方でHP上で統一しています。加入電話は道路に立っている電柱からメタル線を経由して直接繋ぐ電話です。

消えた加入権

昔の電話は加入権が無いと購入できませんでした。加入権は1回線あたり¥72,000(2005年以降は¥39,600)もしたので小さな資産として扱われており、名義の売買なども盛んに行われていましたが、2019年10月31日以降、加入権の新規受付を停止したので、現在は新たに加入権を取得することはできません

廃止に伴い数千円の価値しかありませんが、メタル線から電力使わない電話機は停電時でも使用できることから法人などが緊急用で使用を継続しており必要としているところもあります。確かに、昔は電話機に電源は不要でしたよね。

光回線を使った電話とは?

加入電話とは全く異なる光ファイバー回線を使用した電話の事を「光回線を使用した電話」と呼びます。加入電話のメタル回線とは異なり光ファイバーを使用して電波を伝達しますので電波の干渉を受けにくくとても高速というメリットがあります。

光回線を使用した電話は加入電話と同じように市外局番を割り当てることができるため、現代では加入電話に代わる電話として次々に入替が進められています。

この電話は2004年にNTTが日本国内で初めて提供したサービスなので「ひかり電話」と呼ばれていることが多いですが、各社で様々な名称が付いています。

NTTは「ひかり電話」、KDDIは「auひかり」、SoftBankは「光電話」、SONYは「NURO光でんわ」などと呼びます。それぞれ各社独自の回線を使用しております。

その他にも「ドコモ光」や「ビッグローブ光」などがありますが、これらの電話はNTTの光回線を使用したサービスであり「コラボ電話」等と呼ばれています。

IP電話とは?

インターネット回線を使用した電話の事を「IP電話」と呼びます。IPはインターネットプロトコルの略称です。インターネット回線が繋がっている場所であれば、電話機でもパソコンなどでも通話ができ、通話料金も安く抑えられるため、企業のコールセンター等でも使用されており、050で始まるのが特徴です。

解りやすい例で言うと、皆さんLINE通話を使った事ありますか?あれがIP電話です。ネット回線経由で専用アプリを使って無料で通話が可能です。ただちょっと通話品質が良くないですよね?あんな感じです。

実は前述の光回線を使用した電話もIP電話の一種になります。NTTも以前は「ドットフォンパーソナル」や「050plus」という050で始まるIP電話サービスを提供していましたが、現在は「ひかり電話」に統一するという目的から新規受付を中止しています。

必要な電話機は何を用意すればいいの?

加入電話は電源がない黒電話などでも利用できます。ひかり電話は電源を使用した電話機が必要で、IP電話は電源を使用した電話機やパソコンなどでも通話が可能です。

いずれにおいても電話会社よりモデムといった端末を提供されますので、そこにモジュラージャックを差し込めば使用できるようになりますのでそれほど特別な電話機を用意する必要はありません

各電話のメリットとデメリット一覧

特徴加入電話ひかり電話IP電話
通信網NTTが独自に構築・保有するメタル回線網(PSTN)光ファイバー回線網インターネット回線(ADSL、光、モバイルなど)
サービス提供者NTT東日本・西日本NTT東日本・西日本(および光コラボ事業者)インターネットプロバイダーや通信事業者など
技術基盤銅線を使ったアナログ・デジタル通信VoIP(VoIP技術を使ったIP電話)VoIP(Voice over IP)
電話番号市外局番から始まる0AB-J番号市外局番から始まる0AB-J番号050から始まる番号が一般的
音声品質非常に安定している(停電時も通話可能)固定電話と同等レベルの高品質・高安定インターネット回線の状況に左右されることがある
基本料金比較的高い加入電話より安価比較的安価なものが多い
通話料金通話先との距離によって料金が変動する全国一律料金全国一律料金、同一事業者間は無料の場合も
緊急通報可能可能サービスによっては非対応の場合がある
停電時の利用利用可能(バッテリーが不要な機器)利用できない(電力供給が必要なため)利用できない(電力供給が必要なため)
設置工事開通工事が必要光回線工事が必要サービスの形態による(アプリ利用は不要など)
利用者層工場・法人全般的コールセンター等
利用者の割合減少中増加中少ない

加入電話のメリットは通話品質が良い事と、電話機によっては電源が不要な事。デメリットは料金が距離制なので遠距離電話が多いと電話料金が高額になる。

ひかり電話の最大のメリットは、通話品質を保ったまま通話料金が全国一律になる事です。つまり遠距離電話が多い方はかなりお得になります。デメリットは停電時に利用できなくなること。

IP電話(050)のメリットは同一サービス同士なら通話無料な事と市外局番が無いので地域性を相手に与えないで済む事。デメリットはネット回線が貧弱だと通話品質が乱れること。

開設や移転などはどこに頼めばいいのか?

加入電話光回線の電話IP(050)電話
NTT東日本・NTT西日本NTT、KDDI(au)、NURO etc.KDDI(au)、プロバイダー各社
電話かweb経由電話かweb経由電話かweb経由

各社共々電話が繋がるには30分以上は保留が続きますので、可能な方はwebから申し込んだ方が早いです。また、電話が繋がって申込みをしてから、確認事項などを全て電話で聞くとさらに30分以上かかりますので書面でお知らせにした方が楽です。

携帯電話があれば自宅に固定電話は必要無い?

私たち昭和世代はついつい昔の癖で「自宅には固定電話がないといけない」みたいな気持ちになりますが、今どき固定電話が無いと信用が保てないのは法人くらいです。個人の場合はむしろ与信審査があるので携帯電話を保有している方が信用力が高まります。

特に高齢者の方は、節電や体裁の為だけに加入電話を保有している必要はありません。防犯用の留守電を設置したいのであれば基本料金が安い光回線電話に変更した方がお得です。

加入電話の基本料金ひかり電話の基本料金
NTTフレッツ光1,760円~2,035円550円/月~(基本プラン)

固定電話の加入権は売却は早めに

加入電話が完全に廃止されることはありませんが、2024年1月1日より新規の受付は中止となっています。つまりそれ以降に加入しようと思ってもできないわけですから、利用したい方はどなたかに譲渡してもらうしかありません。

加入電話の最大のメリットは停電時でも繋がり電源不要な事ですから、工場や広い敷地を保有している会社等は必要としているかもしれません。そんな知り合いがいれば売却してしまうのもありでしょう。

譲渡は売却する方の免許証と、譲渡される会社の履歴事項証明書などがあれば、WEB上から簡単にできます。

ネット回線と電話回線一緒に申し込む必要はありません

ここまで読んでピ~ンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、つまりネット回線さえ引いてしまえば光回線を使った電話は不要なのです。携帯電話があれば電話番号は2つも要りませんよね?

ネット回線を申込むと「光回線を使った電話はどうされますか?」と聞いてきますが、加入すれば月単位の利益になるのでオペレーターは当たり前のようにサラッと伝えてきます。必要無ければこれを断るだけで月額数百円の節約になります。

会社名サービス名月額料金
NTTひかり電話550円/月~
KDDIauひかり電話サービス770円/月
SoftBank光電話550円/月~
NURONURO光でんわ330円~550円

まとめ

ということで電話回線について解説してみましたが、ご理解は深まりましたでしょうか?加入電話(固定電話)は基本料金も通話料金も高額なので、もはや過去のサービスとなりつつあります。加入権が高額だったのでなかなか手放せない高齢者の方も多いと思いますが、現代の市場価値は数千円程度しかありません。それだったらさっさと手放して、その分のお金でネット回線を引けば、LINE通話で通話料金は無料になりますし、YouTubeも見放題です。116とか電話がなかなか繋がらなくて大変ですけど、料金が少しでも安くなると思えば頑張れるものです。この記事が皆様の生活改善に役立てば幸いです。

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